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それから2日たった日、わたしは学校に早めに登校して勉強をしていた。
ふっと、教科書に影ができた。なんだろうと前を見る。
「あ、しずか!おはよ....」
そこにいたしずかは、わたしを昔から憎んでいたようにまっすぐ睨んでいた。
「...そ.....ったん...ね」
「え?」
バン!!
「嘘だったんですね!!!」
机を叩きながら一層睨んでいる目を強めてしずかは言った。
「そうですよ。最初からおかしかったんですよ。わたしなんかの秘密を守るとか言って。わたしはのんきに策略にのみこまれて。」
わたしは意味がわからず、ただただしずかのその声を聞いていた。
「ごめん。話が飲み込めない...」
「しらばっくれないでください!!」
「やっぱり、やっぱり、所詮、友達なんて。秘密なんて。そんなものだったんだ!!!」
そういうと、しずかは教室の外へ走り出した。
「待ってよ!」
わたしはすぐにしずかの後を追いかける。
そして、たどり着いたのは屋上。
「なんで、ついてきたんですか。」
しずかが振り向いて言う。
「だって、まったく話が読み込めないから。一体、何があったの。」
しずかがわたしをキッと睨む。
「それをわたしに言わせるなんて残酷ですね....
じゃあ、これを見てください。」
そう言うと、しずかは腕をまくった。
「なに、それ....」
「あなたのせいで、あなたのせいで、こんなことになった。最近は、お父さん落ち着いていたのに、怒られないように、学校でもおとなしくしてたのに。」
「どんな方法使ったか知らないけど、なんで、わたしがインターネットを通じて、知らない人に会ってることを父に伝えたの!?あなた以外にはありえない!!!」
しずかは叫ぶ。
わたしは、その手を引っ張る。
「え、なんですかっ!やめてくださ」
「家どこ!!」
「え?」
「しずかの家を教えてって言ってるの!!!!」
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