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「本当にか?本当に恋の悩みとかないのか?」
「うん。別に今、恋してないし」
「え!?嘘だろ?ホントは?ホントはしてんだろ?」
「……いや、全く」
「え……だって……。ドキドキとか、キュンキュンとか最近無かったか?」
確かにドキドキはしたけど、でも私のはモヤモヤの方が大きい。
「キュンキュンなんて全く無い」
「じゃあドキドキは?」
今朝は随分と食い付いてくるな、と段々私の顔が怪訝になっていく。
「……どっちかっていうとドキドキよりも、モヤモヤの方が大きい、かな」
「え?モヤモヤ!?何だよモヤモヤって……っかしいな……」
ブツブツ呟く彼。
「何?さっきから」
「……いや、ネットでさ」
真剣な表情で彼が言ってきたので私も真面目にうんうんと聞く。
「好きな子の頭毎日撫ででいたら、その子も自分の事好きになってくれるって書いてたから……」
「へぇー」
と感心してから、ある事に気付く。
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