モヤモヤ メランコリー

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「……ごめん」 「まあ、俺もこの身長だからな。レギュラー」 「そっか、良かったね。お互い頑張ろうね」 「こっちは第一試合から強豪校だけどな」 「うわ、大変。せめて一つくらい勝ちたいよね」 「いや、一つどころか……一応俺らの目標全国大会出場だから」 「え?バレー部ってそんな強いの!?」 「失礼だな。これでも前回の大会でだって全道大会行って四強まで入ったんだぜ?先月の朝礼で入賞した報告会したの覚えてないか?」 ……。 朝礼って、何故かいつも眠くなる。 多分校長先生のあの穏やかな口調がいけない。 低音の優しい話し口が絶妙で子守唄と化す。 それが最初にあるんだもん、その後のことなど更に深い眠りの中。 だから全く記憶にゴザイマセン。 「そう、だったね。はは、ゴメンゴメン」 「お前……それ絶対覚えてないだろ?寝てたんじゃねえの?」 バレたか。 「……スミマセン」 「ひっでぇ!今度の結果報告は聞いてろよ?ちゃんと聞いてたか後で確認するからな!じゃ、また明日!」 満面の笑みで人の頭をグシャグシャッっと乱暴に撫でていく。 人の髪を乱しておいて、随分と楽しそうに笑う。 「何よ、全く……」 つい、私にも笑みが移った。
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