ゆみこと柱神《はしらがみ》さま

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ゆみこと柱神《はしらがみ》さま

(さい)になったばかりのゆみこは、夏休(なつやす)みにママと二人(ふたり)で、岩手県(いわてけん)のおじいちゃんとおばあちゃんの(うち)にお()まりにきていました。 十日ほどたったある()、ママのおなかが(きゅう)(いた)くなって、おじいちゃんが(くるま)病院(びょういん)()れていくことになりました。 「ほんと、たいしたことないのよ。おじいちゃん、おおげさなんだから」 ママのおなかには、十一(がつ)()まれてくる(あか)ちゃんがいます。 なにかあると()(かえ)しがつきません。 「お(ひる)ごはん、()()ぎちゃったかしら」 ママはおどけた口ぶりで(わら)わせようとしましたが、みるみるうちに(かお)(あお)ざめていくので、ゆみこは心配(しんぱい)になりました。 おばあちゃんはママの(いもうと)真弓(まゆみ)おばさんの家へ(とま)りがけで()っています。 パパはお仕事(しごと)がいそがしくて、いっしょに()ていません。 ゆみこ一人(ひとり)で、おるすばんをすることになりました。 「やっぱり一人(ひとり)でおるすばんなんて、やだ」
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