世界に繋がる空

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「ううん。友達なの」 そう答えつつ、私はインタビューページに視線を注いだ。 「へー……」 ぼんやりと聞こえた陽太の声を受け流し、文字を追う。 “日に日に演じることの楽しさを感じている” “プロとしてやっている以上できないとは言いたくない” “自由にやらせてもらっているけど、自分勝手な演技はしたくない” 「はー……やっぱりすごいな。風吹くんは」 そう言って私が、陽太の方に誌面を向けると彼はそのページを軽く読んで 「イケメンで、実力もあって、人気者か。すごい人だな」 と答えた。 「本当だよねー。でも、陽太だってイケメンだよ?」 「同じ天秤に乗せるなよ」 むきになって言った陽太の顔を見て私はクスクスと笑った。 「なんだろうな。風吹くんは、男の人にも受けるイケメンって感じがする。陽太は圧倒的に女の子が好きな顔。男子が嫉妬する対象でもある」 分析するように言った私に 「なんかそれ複雑だな」 と陽太は眉間にしわを寄せた。
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