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当時、スカウトをされ人気雑誌のモデルを務めていた麻帆は、気づけば表紙を飾るほどに看板モデルになっていた。
ある日、
「読者モデルを探してるんだけど、誰か良い子いないかな?」
と聞かれた彼女は
「私、友達一人しかいないから……」
と答えたという。
「一人!?……その一人が奇跡的に読者モデルをやりたいってことは……」
「たぶんないですね。すごく可愛い子ではあるんですけど」
「んー!じゃあ、会うだけ会わせてみてよ。麻帆ちゃんが可愛いっていう子なら興味ある。もしいけると思ったらこっちで説得するからさ」
編集者の言葉に迷っていた矢先、おしゃれに目指め、浮かれた調子の私を見た麻帆はダメ元で話だけでも伝えてみようと考えた。
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