予兆を告げる雷

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「あっ、これはその……SNS?写真をプレゼントする、みたいな」 「えっ?恵、事務所に言われたSNSですら憂鬱そうだったのに、別のもやってるの?どういう心境の変化?」 「いやーこれは……」 何て話そう。 陽太のこと、このアプリのこと……。 どう説明しても、麻帆を怒らせてしまいそうな気がする。 「偶然、見つけてやってみたら結構面白くて」 そう言った私に麻帆は 「ふーん?」 と私の表情をうかがった後 「どういうアプリ?どうやるの?」 と話を続けた。 「えっと……」 できればあまり深い話はしたくなかった。 でもごまかせばごまかすほど怪しいような気もする。 私は素直に麻帆にアプリの使い方を説明した。
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