予兆を告げる雷

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事務所近くのレストランに入ると、顔なじみの店員が気を使い一番奥の半個室の部屋に通してくれた。 麻帆はチキンステーキ、私はハンバーグ。 注文を終えると私たちは再びそれぞれのスマホを見つめた。 「登録完了……。恵、今、友達申請送った」 「OK!ありがとう」 麻帆の言葉に従い画面を覗くと確かにフォロワー欄の数字が1と数字を増やしていた。 画面を操作し、麻帆のユーザーページをフォローすると 「できた」 と私はその画面を彼女に見せた。 「うんうん、上出来」 そう言った後、麻帆はスマホのカメラを私に向けた。 条件反射で表情を決めた私の顔を撮影すると、麻帆はスマホの画面を触った。
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