第一話 左咲(さき)

12/23
前へ
/154ページ
次へ
*** 「お邪魔します!  あぁ・・・良い香り。女性のお部屋ですね? ふふっ」 拓真は靴を脱ぎながら、顔を紅潮させて左咲に笑いかける。 「恥ずかしいわ、何も香りを放つものは置いてないんだけど・・・ さあ、狭苦しい部屋ですが、どうぞくつろいでね?」 拓真はリビングにある、メタルの椅子を勧められる。 「あ、ありがとう。良いお部屋・・・女性にしては少し殺風景かな?」 「うん、自分でもそう思う。 でも、妹が居なくなってからは・・・何だかこれでもモノが有り過ぎて・・・」
/154ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加