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華は冷蔵庫からワインを取りだし、二つのグラスに注ぐ。
「絵画には、ワインが似合うでしょ?
拓真さん、電車だし飲めるよね? 付き合って・・・下さるわよね?」
拓真は少し躊躇する顔を見せたが、ワイングラスを持ってニッコリ笑う。
「ですよね? いただきます。今日は本当に、良い日になりました、乾杯♪」
「乾杯♪ ・・・では恥ずかしい気持ちが収まらないけど・・・少し待っててね?」
華と拓真は乾杯をし、華は自作の水彩画を、クローゼットの奥から出しに行く。
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