風俗嬢

援デリ裏事情

表稼業の風俗は、過当競争で料金が安くなっていて、かつサービス内容はどんどん過激になって行った。

店舗を構えている分、維持費が必要だから、経費と言う名目でイロイロ引かれ結局の手取りはそんなに多くはない。

私はもちろん、その仕事で生計を立ててはいるけれど、子供がいるとか、借金は多少あるけど、追われているとか追い立てられてるという程でも無かったから、お気楽で。

ノルマや指名数を競わせられる事の無い、この緩い店の居心地が良くて、ボチボチ出勤していた。

システムは一台の車に数人、2～4人位の女の子が乗り合わせる。

人数は車の大きさによる。

その車のドライバーさんが、素人の女の子のフリをして出会い系で援交を持ちかける。

お互いの条件が合えば、約束の場所に女の子が一人ずつ向かう。

一応、目立たない所に車を停めて、その女の子が拉致られたりしないか、ちゃんとお客さんに気に入られたか、キャンセルされずに客の車に乗ったかどうか。

そんなのをドライバーがチェックして、これも一応どこのホテルに入ったか、部屋番号は分からなくても一応チェックする。

女の子からは、入ったホテルと部屋番のメールは入る様になってるけど、不可抗力があった場合の為のチェックだ。