死ぬほど愛してる続2

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死ぬほど愛してる続2

コンコン    軽いノック音で俺は目覚めた。ベッドの上にある時計を見ればもう正午を軽く過ぎていてあと10分ほどで2時を回るところだった。長時間寝ていたせいか体がポキポキ鳴る。  「入っていいかしら?」  ドア越しに聞こえる声に俺は少し驚きつつ、了承の返事を返す。ゆっくり開けられるドア、小さめのお盆に同じく小さめの器にふわふわの親子丼がそこにはあった。  「ありがとう御座います。」  お礼に言って器を受け取る。すこしぎここちない動きだったがおそらくそれは筋肉の使わなさすぎのせいだろう。拙い動きで親子丼を食べ始める俺の隣に彼女は座る。  「美味しい?」  そしてそうやって味の感想を求めるのだ。  「すごく。」
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