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死ぬほど愛してる続3
あのあと一通り話してスッキリしたのか爽のお母さんは空の皿をお盆と一緒にもち、部屋を出ていった。
【独りにならないで】
その言葉が俺の心に反響して止まらないメトロノームのように揺れ動く。とりあえず状況は理解できた。正直、心抉るものなんてなかった。たしかに古傷な多少いたんだけれど新たな傷跡を作るほどではなくむしろ彼女の言葉に救われた。両親にも心配はかけつつも俺を思ってくれていることがひたと伝わってきて心が自ずと暖かくなる。
「少しだけなら…!」
何時間その感覚と戯れていたのか、自分でも何を思ったがよくわからないままベッドから降り立つ。久しぶりのフローリングのひんやりとした感触に足からほんの小さな電流が体中を巡る。そのまま足をドアの方にゆっくりとだが、一歩、また一歩と進めていく。恐怖はたしかにあったし、なんなら今すぐ戻ってしまいたいとさえ思う。けれどもそれをしていてはきっと俺はこれからずっとこの部屋から出られないまま。
そっとドアノブに手を伸ばす。冷たい銀の感触。ゆっくりと体重をかける。筈だったのだが。
「え?」
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