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「・・・知らない。でも、本当に、私でいいの?」
「景子じゃなきゃダメなんだ。俺は、景子を、橋本景子を愛している。結婚してください。幸せにしますとは言えないけど、俺は景子と一緒になって幸せになる!」
「フフフ。敦らしいね。すごく嬉しい。私をもらってください」
二人は、キスをして、お互いの愛情を確認した。
景子は、母親に連絡をするために、スマホを取り出した。
いつものように、操作して、母親を呼び出すが、応答がない。虚しくコール音が鳴るだけだ。
暫く待ってみても、折返しが無い。
外は、寒くなってきているので、予約しているレストランに移動する事にした。何度も使っている場所なので、店員も覚えてくれている。個室に案内された。
景子のスマホがなりだしたが、登録している番号でない事は、音が違う事で判断できる。
電話には、敦が出るようだ。
「え?それは、本当ですか?」
電話は病院からだ。
景子の母親が、家の前で刺されたという事だ。今、病院で治療を受けている所だが、かなり危険な状況だという事だ。
「・・・うそ、お母さん・・・」
「景子。行こう!」
「え?」
「早く!」
敦は、料金を払って、店を飛び出した。
景子の手を引いて、車に乗せて、連絡があった病院に急いだ。
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