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昼間、弁当を食べていた二人の作業員は、建設現場の地下に戻っていた。
黒色をなし巨大ミミズの様なケーブルが、地中から這い出している。大掛かりな電気工事だ。途中二手に分かれ、重厚なセメントの壁で囲まれた部屋につながり、その床から先が顔を出している。
その部屋だけが、空気に熱が籠り、蒸し風呂になっているのか、二人ともかなり汗をかき息苦しそうだ。
黒くて重そうなドアが設置されている。接合される壁の厚みを見たら、その部屋全体が分厚く囲まれているのを感じるはずだ。
何故、そこの壁だけが特殊なのか?
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