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<そして、その夜>
俺達はゲラゲラ笑いながら床に転がっている。
「てかさ、俺と松田はいいけどさ、女の子も床に転がってヘベレケっていかがなもの?」
「いかがなもの?ってサトシどこのボッチャンだよ!」
「サトでも女の子にドキドキするの?チラっ♪」
「ちょっと、ジュン何やってんだよ!」
「あ~だめだわ、絢ちゃん。綺麗だけどズコンとこない」
「マツ!綺麗だって!こういうとこがいいのよ~アンタそんなこと言ってくれないし!」
「綺麗って肩だろ?肩に綺麗とか言えってか?」
「どこにだって言って欲しいものなの!」
「え?松田言わないの?コウタロウなんかいっつも言ってるぞ、さとちゃんかわいい、さとちゃん綺麗って」
二人の目が四つ。いきなり俺を凝視する。えと、その、あのぉぉ……次の瞬間二人は大笑いをはじめた。
「やめてくれって!腹が!はらがぁぁぁいてえ」
「ヌケヌケと!なんなの~この男は!」
「いいんだよ!俺はベタベタに甘やかされてるの!」
「なんだかんだいって幸せなんだね。ちょっと悔しいけど可愛いと思っちゃた。村井くんの気持ちがわかるわ」
「俺も最近、お前可愛いと思う……」
「へ?」
「ちょっとマツ!問題発言じゃないの?それ!えええ!」
「あ、あは、アハハハハ」
「うわ~~松田、その乾いた笑いはまずい、やめてくれ!問題になりそうだ、その笑いは!」
「ちょっとあんた達!何かあったら村井君を襲うからね!」
「おい!」「絢ちゃん???」
松田と俺の声が揃って3人がまたゲラゲラ笑って、笑って、笑っているうちに力尽きた。
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