友達

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「ほんとにもう来なくていいんだけどな……」 何回来ても断るけど。 「あ、ヒロだ!」 「ほんとだ」 「おーい、先に帰ったかと思ったら、そんなとこで何してんの?」 声をかけてきたのは、友人の空大(カナタ)と陽弥(ハルヤ)だ。 ちなみに俺は、弘樹(ヒロキ)だ。 「なんか知らない女の子に告られた」 「えっ!まじで!それで、どうしたの?」 「断った。」 「なんで!」 「知らない人だったから」 「もったいない。ただでさえ、出会いがないのにヒロは。」 「でも、弘樹、知らない人について行かないみたいに、子供みたいだね」 「うるさいよ~?陽弥だってついて行かないでしょ普通」 「あ、でも、お菓子あげるよ。って言ったらハル、ついて行きそう」 陽弥はこの3人の中で1番お菓子とアイスクリームが好きなやつだ。 「空大、いくらなんでもそれはないでしょ、ね陽弥?」 「いや、付いて行く。」 「え?まじ?陽弥本気で言ってんの?嘘でしょ?」 「うん、嘘」 「嘘かよ!はぁ、もう冗談でも言うなよ。」 「やっぱヒロは、いじりがいがあるな~。」 「確かに、弘樹はいじりがいがある。」 こいつら、2人して俺をっ……ってか、空大、気づいてたのかよ…… 「おっ、黙ったから応と捉えてもよろしいのかね?ヒロキくん?」 「もういいよ」 「では、遊びに行くぞ~!」 何故そうなるのかわからないが、断る理由もないしな。 「「おー!」」 どうやら、陽弥も同意だそうだ。
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