0人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
友達
「ほんとにもう来なくていいんだけどな……」
何回来ても断るけど。
「あ、ヒロだ!」
「ほんとだ」
「おーい、先に帰ったかと思ったら、そんなとこで何してんの?」
声をかけてきたのは、友人の空大(カナタ)と陽弥(ハルヤ)だ。
ちなみに俺は、弘樹(ヒロキ)だ。
「なんか知らない女の子に告られた」
「えっ!まじで!それで、どうしたの?」
「断った。」
「なんで!」
「知らない人だったから」
「もったいない。ただでさえ、出会いがないのにヒロは。」
「でも、弘樹、知らない人について行かないみたいに、子供みたいだね」
「うるさいよ~?陽弥だってついて行かないでしょ普通」
「あ、でも、お菓子あげるよ。って言ったらハル、ついて行きそう」
陽弥はこの3人の中で1番お菓子とアイスクリームが好きなやつだ。
「空大、いくらなんでもそれはないでしょ、ね陽弥?」
「いや、付いて行く。」
「え?まじ?陽弥本気で言ってんの?嘘でしょ?」
「うん、嘘」
「嘘かよ!はぁ、もう冗談でも言うなよ。」
「やっぱヒロは、いじりがいがあるな~。」
「確かに、弘樹はいじりがいがある。」
こいつら、2人して俺をっ……ってか、空大、気づいてたのかよ……
「おっ、黙ったから応と捉えてもよろしいのかね?ヒロキくん?」
「もういいよ」
「では、遊びに行くぞ~!」
何故そうなるのかわからないが、断る理由もないしな。
「「おー!」」
どうやら、陽弥も同意だそうだ。
最初のコメントを投稿しよう!