友達

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「で、どこ行く?」 空大が言い出したのに、何も考えてなかったらしい。 「駅前だから、気になったやつから入ろう」 「おっ、いいね」 空大はいいらしい。 「陽弥は?」 「アイス……」 相変わらずぶれないな。 「じゃあみんなでアイス買ってから、行こ!」 「弘樹いい?」 「断る理由なくない?」 雑談を加えながらアイスクリーム屋についた。ここは、この辺では、結構有名な店。 俺たちの通う学校にも、行ってる人がいて結構並んだ、と聞いたことがある。 しかし、人気店でもブームが去り、今はすんなり店に入ることができた。 「ヒロは、なに頼む?」 ここで、陽弥を聞かないのは俺たちの中では、当たり前のこと。 それに、陽弥はもう、食べ始めている。 「んーどしよ、空大はもう、決まってんの?」 「まだ、種類ありすぎて目移りする。」 「確かに」 ここは、種類がアイスだけでも、50種類ぐらいある。 ……決めれない。もういっそのことド定番にしようかな? 「空大たち、まだ?」 陽弥は、もう 食べ終わっていた。 どうやら、待ちくたびれたそうだ。 「じゃあ、俺もう抹茶味でいいや」 俺は、抹茶味にした。 「空大は?もう決まった?」 「うん!このポイゼンベリーにする!」 「ポイゼンベリー?」 俺が空大に聞いたら、横から陽弥が説明してくれた。 本当アイスのことはよく知っているだけある。 「ポイゼンベリーって言うのは、香川の方で生産されていて、ベリーの一種 酸味が強くて、夏にピッタリの果物だよ。」 「空大酸っぱいの大丈夫だったけ?」 「うん!ある程度はいけるよ!」 「そ、なら頼みに行こうか。」 そして、ようやく俺たちがアイスを頼みに行ったのは陽弥が食べ終わってから10分経過していた。 なんか……ごめんよ陽弥。
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