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はじまる
「私は友達がいなくて、でも勉強は嫌いじゃないから学校は毎日通っているんだよ。お母さんとは仲良しだと思う。なんでも話せるし、一緒にお出かけもするし」
「好きな人はいないの?」
「クラスの二宮くん、カッコいいなって思ってるけど、私人と話すの苦手で、まだ話したこともないの」
こいしは会うたび私の話ばかりききたがる
なにが楽しいのかわからないけど、いつも微笑みながらきいてくれるから、私は嬉しくて私の全てを話していた
「私ね、今の自分が嫌なんだ。かわりたいの。こいしみたいに綺麗だったら、人生もっとたのしかったとおもうのに」
ある時わたしがそうぼやくと、こいしはしばらく沈黙してこう言った。
「だったら、交換してみない?」
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