こいし

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こいし

「お母さんが・・・こいしだった?」 信じられなかった。 お母さんは優しくて暖かくて。 沢山愛情を注いでくれたし、 周りの人にも親切で、みなに好かれていた人だから どうしても信じられなかった。 「そんな、じゃあこいしがお母さんの身体の本当の持ち主で お母さんは本当はこいしだったっていうの?そんなの信じられないよ」 1人混乱する私を冷ややかな眼差しでみすえながら、 「苦しめ」そう呟くと私の元から去って行った。 ポツリポツリと雨が降る 私は何故か動くことが出来なくて雨にうたれながら 一人川の流れをながめていた。
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