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しばらく一緒に風に吹かれていた。
君は煙草を消して、相変わらずの優しい笑みを僕に向けた。
「……信じられないの? 」
そして、何もかもを察したように、君は僕の唇に自分の唇を押し当てた。
柔らかい温かい唇の感触と、甘い痺れるような身体の感覚に酔いしれてしまう。
このキスがたまらなく好き。
この感覚が永遠に続けばいいのにと願っても、それは叶わない。
「……純」
唇をむさぼっていた僕から唇を離して、君ははっきりと僕を呼んだ。
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