【白い春ープロローグ】

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 深々と降るに降り続けて続いた結果、出来上がるこの銀世界。  11月から下手すりゃ5月頃まで雪が残ることもある北の末端の大地、俺の視界も俺の吐く息もただ白くあるだけのこの世界で、俺達は明日、この三年間、共に学び共に競った少なくはない友と共に、どこにでもある高等学校のあまり多くはないだろう音楽科を卒業する。
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