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中学生ぐらいになるとだんだん親と話すのが、うっとうしく思う子が多いと聞くけれど、うちに限っては例外だ。
父とも、日曜日の朝とか、モーニングに行っても平気だし、別に洗濯物も一緒でも嫌ではない(笑)
さすがに恋の話は恥ずかしくてできないけれど、それ以外の話はどんと来い!である。
漫才コンビのようなボケとツッコミもおまかせあれってなもんである。
母に至っては、同性ということもあり、女友達のように何でも話せる仲である。
初めて好きな人ができたときも、報告した。同級生の子は恥ずかしくてそんな事、絶対に言えないと言っていたけど、私は全くそんな風には感じなかった。
だからなのかな。
家族が仲良すぎると、これで満足してしまって、外で仲良しさんが作れないのかな?
母にももちろんどうしたら友達ができるのか?と言う質問は、もう何度もした。
「友達は、数ではなく質よ。そんなに深く考えなくても自然とできるから、焦らなくて大丈夫!」
いつも、いつもこんな風に言っていた。そして私は「いつかは、絶対に友達はできるんだ!」といつも自分に言い聞かせてきたけど…
今のところ、十六年間生きていて、友達と呼べる子は、おそらく一人もいないだろう。
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