キンコンカンコン

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 たまに、ぽつんとしている私に気がついて、仲間に入れてくれる優しい子もいたけれど、いつのまにか浮いていた。  何で浮くんだろう?私は、他の子と何が違う?私が話しかけても、相手が話しかけても、大抵一方通行で会話が成り立たない…  しかし、こんな浮いた存在の私であったが、学校の先生でさえ、誰一人として、私が浮いていると言う事に気づいてくれさえしなかった。今、思うと、気づかぬフリをしていただけかもしれないが…  こんな風に、集団生活にポツンと浮いてしまうと、自分がとても欠陥品のように思えてくる。  何が、いけないのか考えれば考えるほど、分からない。  どうしたら友達ができるんだろう。私の頭の中は、いつもこの事ばかり考える。ぐるぐる、大好きな家族に囲まれて、ごはんもおいしいし、健康だし、勉強だってそこそこできるハズ…(だって努力したんだもん!)なのに何で友達できないの?  もうすぐ一学期終わっちゃう!私が描いていたばらいろの学園生活は何処へ…   「キンコンカンコン♪」  あれ?もうお昼?時間経つの早いな…  周りを見回してももうグループできあがってるな。  もう、誰かに話しかけるのも疲れちゃったよ。  私の入る余地もなさそう。期待一杯で入ったばらいろの高校生活になるはずだったのに、はずだったのに!!     
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