【死運黒手】

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「ナツ...第3小隊長...」 「久しぶりっちゃね、元、部下君?」 金髪のウルフヘアに緋色の目。 身長170程の身体に漆黒のボディースーツを着用したナツ第3小隊長、と呼ばれた男は2丁のベレッタを持った手をブラブラさせながら冷酷な笑みを浮かべている。 口元から覗く異様に発達した犬歯が目立つハイエナのBCだ。 BC(ビーストチャイルド)はDCの上位互換で、DCの身体能力に加え特定の動物の能力を上乗せされている。 「駄目やろう?収容所抜け出したら」 「お願いだ、見逃してくれ...俺はあんな所で死にたくない。せめて...せめて地上に行かせて欲しいんです」 「アッハハハハハハハハ!!!...ハァ。......駄目に決まっとろうが。そんな事したら軍記違反になるっちゃん、俺が後で匙に叱られるばい」 まぁ、そんな事頼まれても絶対出来んけどね。とナツ隊長は俺に銃口を向ける。 両手足を順に1発ずつ、身体の末端から中心にかけて銃弾を撃ち込んでいく。 この人は直ぐに獲物を殺さない。散々いたぶって反応が無くなるまで殺すのを楽しむ、言わば快楽殺人者の様な人だ。     
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