【討伐班達】

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ほとんどの構成員は1級または準1級狩猟者、1級補助者であり、高い身体能力と格闘センスを持っている。 地上での主な活動目的は食料調達だが、捕獲班の小隊に同行し、彼等を守るのも討伐班の役目だ。自分達の装備を充実させる為により危険度の高い原生生物を狙って狩猟に出る事も多々あり、兵器開発に多大なる恩恵をもたらしている。 無論、地下都市に侵入してきた原生生物の討伐も討伐班が行っている為、表立って知られているのはこの4小隊のみ。 「全く、あなたの隊長といい、ナツもトウヤも、軍事演習を何だと思っているんでしょうか」 「ごめんね、まゆくん。匙ならもう少しで着くって今連絡が入ったから」 「分かってますよ見えてるんですから」 身長は180半ばでスラリと伸びた白い手足が印象的だ。腰まで伸ばした黒と赤のブリンドル柄の長髪をポニーテールにしていて、コバルトブルーの鋭い猫目は地下都市の薄暗い光の中でも宝石の様に輝いて見える。 非の打ち所がない、容姿端麗と言う言葉を具現化した様な体つきだ。シャム猫のBCでもある彼は、頭から綺麗な三角形をした耳が生え、尾骨辺りからは長い尻尾も生やしている。 容易に目視出来る程には近い、こちらに向かう小型輸送艦が1隻。 それを視界の端に入れながらまゆ、と呼ばれたこの男は淡雪と会話していた。
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