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また隊員達が何事かと振り向くがもうそんなのお構い無しだ。匙の答えになってない説明に対して、怒りが頂点に達してしまったらしい。
そんなまゆを制しながら匙は話しを続ける。
「遅れたのはナツのフォローをしてたからだ、今回の患者、収容されてたのは誰だった?」
匙の言葉を受けてまゆはやっと理解したらしい。
それなら仕方ないですね...と渋々納得した素振りをとった。
第3小隊隊長のナツ。狩猟者1級、補助者2級。ハイエナのBCで銃のスペシャリスト。2丁のベレッタ、エボニー&アイボリーを愛用し、仲間との連携プレーを得意とする。自分と同じハイエナのBC隊員9名程で小隊を組んでおり、1番統率の取れた部隊と言える。
そんなナツは誰よりも仲間想いだ。作戦行動中に戦死者が出たりなんかした時には、ナツは1週間近く自宅に引きこもって泣き続ける。
そんな情に厚い男だから、全隊の中で1番信頼もある。
「ナツについては分かりました、あなたが遅れた訳も。問題なのはトウヤです、あの人はいつも連絡が取れない」
「あぁ、俺も警報が発令された時に連絡したが繋がらなかったよ。まぁ、トウヤならどうせ地上だろう、あいつが演習に参加した事なんかあるか?」
第2小隊長トウヤ。狩猟者1級。彼は自由奔放で討伐に参加する事すらほとんど無い。
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