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俺は水が嫌いだ。所謂(いわゆる)カナヅチと言うやつで、水泳試験で溺れて死にかけた思い出がある。それからと言うもの水に浸かることが怖くなった。
湯船に浸かるのでさえ勇気がいるのに。
他にも理由はあるが。
淡雪には悪いが不貞腐れてて貰おう。
明日には機嫌も治るだろう。
デバイスに目を戻し、他に何か面白い情報は無いかニュースを読み漁っていると
バァアアン!!!とけたたましい音で講義室の後ろ扉が開かれた。
「さぁじいイイイイ!!!」
やかましい声で俺を呼びながら近付いて来る。
「生態試験受かったよおぉぉぉぉ!!!?」
「ひなた、今講義中だ、静かにしろ」
彼女は教室の視線が自分に集まって居ることに気づき
あっ...ごめんなさぁい。と小さくなりながら謝った。
身長は160くらい、栗色の長めの髪を三つ編みに束ね、手毬柄の紅色の着物をきている。
ひなたはこの世界じゃ珍しい普通の人間だ。DCじゃない。
由緒ある一党の生まれで、今も自然妊娠によって子供を産む事を決めている。ひなたは15代目?くらいだったか、一族の跡取り娘として産まれ、女党首として一族を率いている。詳しくは知らんが。
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