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「淡ちゃんんん!やっほい!」
「ひなちゃん、やっほ」
ひなたは淡雪に軽く挨拶を済ませ、もう片方空いていた俺の横に座る。
「ひなちゃん、生態試験合格おめでとう!」
「ありがとうぅ!淡ちゃああぁぁん!」
「生態試験受かったのか。良かったじゃないか」
「そう、受かったんだよぉ、へっへーん」
「そうか。ところで、何級に受かったんだ?」
「...3級です」
...そんな事だろうと思った。ひなたは頭はいいがなんと言うか、おバカだ。思った事なんかを全部口に出してしまう。
大方試験中も、これはこうで...こうか!なんて答えを喋ったりしたんだろう。
「3級の補助者(サポーター)じゃ地上の実戦には出れないな」
「いいんだよぉ、3級でも充分!地下都市で時々原生生物を見れたら!」
「3級で実戦に参加出来るのは精々C3クラスまでだ。そんな弱い個体が地下都市まで降りてこれる訳ないだろ」
「ふーんだ!もうちょっとしたら実地試験も受けるもんね!」
原生生物は地上での生命活動に適応する事が出来た怪物だ。危険度別に下からD.C.B.A.Sがあり各クラスに5段階設定されている。
地下都市にはあまり食料が無い。だから役10日間毎に1度地上に出て原生生物を狩猟し、そいつらを食料の足しにして生活している。
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