子供には判らない

正義の授業

某有名大学にて

教授：「暴走列車が駅に向かっている。
このままだと乗客と駅構内の人々数千人が死ぬ」

教授：「君は分岐点にいる。
列車の進行方向を替えればこれらの命は救えるが、
分岐先にいる数名の線路補修作業員の命は奪われる」

教授：「君ならどうする、少数を犠牲にして大勢を救うかね？」

生徒：「どうもしません。そのままです」

教授：「ほう、どうしてかね、大勢の人を救おうとは思わないのかね？」

生徒：「列車の暴走は、故障か運転手のミスです。
その所為で大勢の人が死ぬのは事故で、鉄道会社の責任です。
乗客や駅構内の人々は、そんな運命だったと言えます。
でも私が、列車を作業員の方向に替えるのは、意図的な殺人です」