緑燃ゆる

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緑燃ゆる

例祭の後すぐに試験があって、それが終われば夏休みが始まる。ようやく夏生に会えると俺は浮かれていた。 どんな顔して合えばいいんだろう、何話そう。 ただ、あの後一度も連絡してないのが少し気になっていた。 でも試験があったし、いつから夏休みだって言ったら遊びに行こうって話になったし。 夏生は喜んでくれるのか少しだけ不安に思いつつ、平静を装ってメッセージを送った。 >元気? >試験終わったら夏休み! >あと少し >ついに夏休み! >暑いな、海行きたい! >夏生の休みはいつ? >海いこうぜ! >忙しい? 何度か送ったメッセージには返事がなかった。 無視されてる。 どんなに忙しくたってここまで返してこないのは、わざとだ。 既読はついてるから読んではいる、という微かな希望に縋り付いて待ってみたけれど二日たっても返事はない。目の前が真っ暗になった。 一度だけ電話したらすぐに留守電に切り替わった。何も言えずに切ると、次の日に数コールの着信履歴がついていた。もう一度かけ直したのに、今度は留守電にも切り替わらない。 ここまでされると完全な拒否だ。 連絡、するなってことか…… 夏生とは何度も喧嘩してきたけど、これは喧嘩ですらない。第一こっちもむこうも何も言ってないし。 突然の拒絶の意味は、俺が男だから?それ以外どれだけかんがえても分からない。 夏生からは一週間たっても何も来なかった。
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