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その日も、僕は、夏姫とママと散歩してたよ。
アイツの家に近づくと、大きな声で吠えているのが分かる。
でも、いつも大丈夫だからと歩いて居たら、また、アイツが走って来た。
僕は、ママと夏姫を守らなきゃと思ってママの前に出た。
そして、アイツに噛み付こうとしたら、リードが邪魔で上手く動けない。
突然、僕は、アイツに物凄い力で噛み付かれた。
お腹が物凄く痛くて、その場に倒れてしまった。
ママが僕を抱きかかえた。
アイツは、今度は夏姫を追いかけている。
でも、僕はもう動けない。
ママは大声で悲鳴をあげた。
たくさんの人が助けに出て来てくれた。
夏姫もなんとか無事だったみたい。
ママは、僕を抱えて泣いていた。
ママの近所の人が僕とママを病院に連れて行ってくれたよ。
ママがパパに電話している。
もうママの顔はグチャグチャだった。
病院に着くと、いろんな人が、僕の周りに集まってくれたよ。
でも、僕は、分かってた。
僕は、このまま死んじゃうんだ。
ママが泣いている。
でも、僕は幸せだったよ。
ありがとうママ。
僕を子供にしてくれて・・
僕は、だんだん意識が無くなっていくのを感じた。
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