第3分岐 ifのための対価

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だからあたしはこの学校を選んだ。 そこそこ強くて、家からは通えない 一人暮らしができる。 まあ、あの家から出て行けるなら どこでもよかったんだけど… 今は違う。 この学校でよかった。 あたしにはバスケしかなかった そのバスケがグングン伸びて 前よりバスケが好きになれた それに先生は気づいてないでしょ? あたしが先生を好きな理由、 まわりに女しかいない状況で 女の子にまったく興味を持たない 好意を持ってる生徒なんて いっぱいいるし、告られた事もあるでしょ? 普通に断るし、あの男とは違う。 今日だってそう、 あたしの家に来ようとしないし あたしの目に狂いは無かった と言って笑う。 話しを聞き終わり、涙が出た。 性的虐待… ニコニコして話しているけど 辛かっただろう なのに… なんで笑ってられる? 聞くんじゃ無かった。 思った以上に悲惨だった… 体が勝手に動く。 夏奈の体を寄せ、 「つ、辛かったな… 嫌なことを… 思い出させた…」 と言って、後ろから抱きしめていた。 強く、壊れないように… 「フフッ、ありがとう先生。 そういうとこだよ? あたしが先生を好きだなって思うとこ」 抱きしめた腕を握り、夏奈が言う そして夏奈が振り返り 「ねぇ、先生。お願い、 あたしに本当の愛を教えて」 夏奈がキスをする。 放課後の時の様なキスを 夏奈が再現する。
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