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朝、眼が覚めるとキッチンから音がする。
自分の家にいると錯覚してしまう。
目を開けるとキッチンには夏奈の姿だった。
「おはよ、先生」
振り向かない。
昨日出来事が恥ずかしいのだろうか?
少しイタズラ心が顔を出す。
「おはよ」
と言って後ろから夏奈をハグした。
ビックリしたのだろう、
手に持っている包丁を落とす
「危ない夏奈!」
ハグした状態で夏奈と横にスッと避ける
包丁はトンっといって床に刺さった
「もう!ビックリするでしょ!先生」
あ、やっとこっちを見た。
顔が赤いな。からかい甲斐があるな…
夏奈はハッとして顔を隠す
「恋愛は利用するかしないかなんだろ?
照れる必要はないだろ」
からかう。夏奈は顔から手をよけ
おれの肩に手を回し、
「だってあんなエッチ初めてだったんだもん
いいね。愛したり、愛されるのって」
そう言ってもらえるとなんか嬉しいな
そんな会話をしながら、夏奈が作ってくれた
朝ご飯をテーブルに並べ、一緒に食べた。
ご飯を食べ終わり、コーヒーを飲んでいると
「~♪♪♪」
携帯が鳴った。
「もしもし」
夏奈に口元で人差し指を立て、静かに
のジェスチャーをした。
「三神くん!これはどうゆうことですか?
学校に三神先生と天音くんのキスしてる
写真を持ってきてる人がいるのですが」
「っ!!」
驚きで声も出なかった。
「先生に合わせて欲しいと言っています
至急学校まで来てください。」
昨日のあの音、ボールが落ちら音じゃなく
誰かがあそこにいたってことか……!
夏奈に事情を話し、先に学校に向かった。
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