第4分岐 真実の代価…

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「わかった。これを燃やせばいいんだな」 カバンの中から教員免許を取り出す 「理事長、この灰皿お借りしていいですか?」 理事長はコクリと頷き、おれはライターで 教員免許に火をつける。 チリチリ音たて燃える教員免許… なんかなくなってしまうとそれはそれで やっぱり寂しいものだな… 「おけ!それじゃあこの口座に150万 振り込みが確認でき次第、写真とネガを 学校に送る。それでいいか?」 男は燃える教員免許みて、話しだす。 「信用できない、名刺とあなたの写真を 撮らせてもらいたい。もしこの話が公に なった場合、あなたにも責任をとってもらう」 おれは人を信用しない。 わざわざ交渉に来たやつだ。 写真、ネガの他にも持ってそうだ。 金を払うのは構わないがカモられるのは お断りだ。 「ハハッ、おもしれーな。 おっけー、これがおれの名刺だ フリーのジャーナリストで 名前は青山 裕也(あおやま ゆうや) 写真も撮りたければ撮ればいい」 そう言って名刺を置き、立ち上がり 写真を撮らせてくれる。 これでこの写真が公に出ることはないだろう 青山が帰って行ったあと、 校長と理事長に辞表を渡した。 「ご迷惑をおかけしました。 天音をよろしくお願いします」 そう言って学校を後にした。 学校を出た後、借金取りかと思うほど 電話が鳴る。相手は夏奈だ
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