第4分岐 真実の代価…

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あとは淳一の返事待ちだ。 ただ待っていても仕方ない 離婚したんだ… あそこにおれの居場所なんてない 実家にでも荷物を送ろう 荷物をまとめに一度家に帰る。 今なら仕事で咲世子もいないハズ… 鉢合わせるのは辛い… 家のドアの前に立って、ノブを回すと あれ?鍵が開いてる? 恐る恐る、玄関を開ける うっ!なんだ、この臭いは… 玄関を開けると中は異臭を放っていた。 中に進んでいくと… その光景が信じられなかった 自分の目を何度も疑った… う…うそ……だ……ろ…? 何度も… 何度も… 見直した… そこには手首を切って 首を吊る咲世子の姿があった… 床は血まみれで、排泄物も垂れ流しになっていた。 異臭の原因はこれか… なんで… 足から崩れ落ちた… 涙が、涙が止まらない… こんなハズじゃなかった… こんな結末望んでない… おれは… おれは… 揃えてあるスリッパの上に 『新くんへ』 と書かれた白い封筒が置かれていた。
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