第4分岐 真実の代価…

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震える手で封筒を開け、中身を見る 読みながらも涙は止まらない その涙は手紙に落ち、染みる。 新くんへ 重たい女でごめんなさい そんなつもりはなかった ただ新くんに喜んで欲しかっただけだし いつも一緒に居たかった。 それを新くんが嫌がってるのに 気づかなくてごめんなさい。 あたしがなにも言わなかったのは 新くんに言う事がないくらい いい旦那さんだったからだよ。 もっとちゃんと話しをしていればよかった。 それにあの頃のあたしの人生に比べれば 新くんとの生活は本当に幸せで やり直せてよかったなって思う 信じて貰えないと思うけど… 私は違う未来からifしてきました。 これは話をしてはいけない事だけど 死ぬと考えた私には、もうどうでもいい事。 私は新くんが好きで、 その新くんと付き合った 恵理香をイジメた主犯でした。 最初は面白半分でやっていたけど イジメれば、イジメるほど 新くんが庇い、恵理香に優しくする それを見ているうちにドンドン… ドンドン… 私の黒い感情が大きなっていった。 本当に殺したいくらいに… なんで友達を祝福してあげられなかったのだろう? ついに手を出してはいけない人物に 手を出してしまった。 それが山下 直人(やましたなおと) 過激派ヤクザの息子で私に惚れていたから 直人の彼女になるという代償で 直人はなんでもしてくれた。 直人と付き合い始めて、恵理香への イジメ、嫌がらせはエスカレートした そして最終的に 新くんが命を落としました。 直人と喧嘩になり、 一方的な展開になると思ってた でも新くん、喧嘩強いね 新くんが優勢だった。 直人はヤクザの息子というプライドが 負けてる状態を許さなかった 直人は懐からナイフを取り出し、 新くんを刺し、そのまま屋上から投げ捨てた。 新くんは中庭の木に引っかかりながら落ちたせいで 即死ではなかった。 右足、左肩は人間では向かない方向に 向いて、刺された傷からはおびただしい血が 出ていた。 その時、私はとんでもないことをしてしまった と気づいた。でもそんなの、時すでに遅し 新くんは病院に運ばれ、病院で亡くなった。
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