第5分岐 2人目

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見なれない天井… いや、正確にはちゃんと見ていなかった天井。 実家のおれの部屋だ。 本当にifの世界なのか? 右手にiPadを握っていたからそれで 日にちを確認する。 バグってる… そりゃ電波時計すらないわな… って事はifなのか…? とりあえず確かめよう 仕方なく、起き上がり着替え部屋を出て リビングに向かう。 あっ、この人… 「新くん、今起きたの? 学校、大丈夫?」 と時計を指さされる。 この人はおれんちに住む、当時は大学生。 リオラ・ヴィ・クリストファー。 おれが小学1年生の時に留学して来たロシア人。 瞳はブルーで、スタイル抜群 色白で美人。ええ、the外国人です。 今なら思う なぜ、こんな美人が近くにいたのに 放置していたのだろう?男としてどうかと… 時計を見ると、やべーな 戻ってるなら恵理香の迎え 間に合わなくなる。でもその前に 「リオ、おはよ。今日って何曜日だっけ?」 驚いた顔して、リオラは新聞を出し、おれ見る ん?と思いながら新聞を受け取る。 2004年5月15日… うん、戻ってるな。ifの世界だ。 あっ、この時おれ、思春期でリオラに おはよ、なんて言ってなかったな… そんな事を思いながらリオラが作る朝食を食べ 「ご飯、ありがとう。行ってきます」 と言って玄関に向かう。 リオラは嬉しそうに笑い 「いってらっしゃい」 リオラに手を上げ、家を出た ちゃりに乗り、恵理香の家を目指す
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