第5分岐 2人目

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恵理香の家に着くと、リュックを背負い 待っていた。 「遅い!寝坊したな?」 恵理香だ… 涙が出そうなのを我慢する。 恵理香は嬉しそうに言っていた そういえば待つことはあっても待たすことは なかったなぁ、クソ、なんか腹立つ。 「ごめんごめん、寝坊した。行くぞ」 とチャリを漕ぎ出し、後ろから恵理香が 飛び乗ってくる。 あー懐かしいな、この感覚… 「そう言えばさぁ、なんで新は 私の事をえりって呼ぶの?」 唐突な質問だな 「恵理香って長くない? それに恵理香って呼んで 彼氏と間違えられても困るし えりも嫌だろ?」 本当の事は話さない。 本当は恵理香を特別視しているから 自分は特別でありたい… だから人とは違う呼び方がしたかった。 「いや、長くないよ それに間違えられるのも別に嫌じゃないし 噂なんて噂でしかないから気にしないけどね」 そうゆうとこな! 恵理香は人を勘違いさせる天才だと思う そんな風に言われると いけるんじゃないか?って気になる そう思いながら学校へ向かう 学校か… 教えるために来てたけど 教えられるのは新鮮だな まあー平凡に過ごして行こうか… 授業が終わり、部活… 「あらたー、いくぞー」 尊が呼びにくる。後ろには女子が大勢で 付いて来ていた。ファンの数な… そんなことには気にもとめず 制服を着替え、体育館で部活をする。 「尊、おれ覚醒したかも」 そう言って右、左、とフェイント入れ 尊を抜く、尊は尻餅をつきこける アンクルブレイク。 夏奈のを見よう見まねする。 知識が残り、体は学生に戻ってれば これくらいは簡単なもんだ。 「「いやー!尊くん負けないでー」」 黄色い声援も虚しく、得点をGET 「な、なんだ!?今の?」 尊が寄って来て聞く 説明をさらっとしてまた練習をする チャイムが鳴り、部活が終わり 恵理香と合流する。
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