第5分岐 2人目

10/31
前へ
/171ページ
次へ
いつものように恵理香を迎えに行く。 でも恵理香は出てこなかった。 恵理香のお母さんが出て来て 「おはよう、新くん 恵理香、まだ寝ぼけてるから先に 行ってもらえる?」 と言ってなぜか菓子パンをくれた 「おはようございます、わかりました。 ありがとうございます、いってきます」 チャリに跨り、漕ぎ出す。 「いってらっしゃい!気をつけてね」 送り迎えをしていたら、お母さんとまで 仲良くなっていた。 慣れって怖いな… そんなことを考えながら学校につき 尊と朝練をして、教室で小説を読む。 もうすぐ1時間目がはじまるな… そこに扉を開ける音がして 恵理香が入って来た。ギリギリかよ… 「お~、やっと来たか、えり 遅いぞ~。今日から期末テストだってのに」 ごく普通に恵理香に言ったつもりだ 「あらたーーー!」 え?なに? 急に飛びつかれ、押し倒される 髪の毛や頬っぺたを引っ張られる 「なに!なに!? やめろってみんな見てるだろ」 やれやれ、何事だよ 髪の毛を整え、席に座り直し小説を読む 恵理香は周りにペコペコして謝っている。 疑問は残るが、テストがはじまる 久々だな。テストを作ることはあっても テスト受けるなんてなかったからな… 新鮮だわ
/171ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加