第5分岐 2人目

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携帯のアラームで起きた。 この世界に来てから携帯を持つ習慣はなく このテスト週間で習慣ずく 恵理香と付き合うまではいらない 付き合わないとifした意味がないしな もう少しあとで買う予定だったのだが…… 買った携帯を持ち、 リオラが作る朝ごはんを食べて 恵理香を迎えに行く。 うん、まだ出て来てないな。 チャリを止め、小説を読み進める まだ小説を読み始めたばかりなのに 恵理香が家から出て来た。 「おぅ、今日ははえーな」 小説をパタンと閉じてチャリに跨る。 そして 「はい、これ。連絡とれんのは辛い。 あとこれ、お揃いの付けといた」 携帯を取り出し、渡す 「ちょ、これ… こんなの受け取れんって」 え?それは困る。買った意味! あっ、そうか お金の心配でもしてるのか? 金が掛かるからな… 「なに?もしかして お金の心配してる?」 金の心配だけならいいんだけど ダサいからいらないって言われると さすがに心折れるぞ… 「大丈夫、お金の心配はいらないよ これ電話を受けることしかできないから あっ!あとオレにならメールできる」 ごめん、恵理香 そんなプラン無いけど、そうでも言わないと 受け取らないだろ? 「本当にいいの?」 恵理香がゆっくり携帯を受け取ろうとする。 「えりはオレの彼女だろ? いいに決まってんだろ それに男からしないといけない事 全部されちまったし… これくらいはしないと…」 付き合うきっかけも キスも先にされたからな… ちょっとへこんでる。 「あっ!忘れてた」 朝からやろうと決めていた事を 不意に思い出し、つい言葉に出してしまう 恵理香の手を軽く引っ張り、抱きしめ 「おはよう、昨日言いそびれたから ちゃんと言うな。 オレは恵理香が好きです。付き合ってくれて ありがとう」 耳元で囁く そのあと、キスをして 照れ隠しで頭を撫でた。 その光景を見ていたお母さんと 目が合い、ニヤニヤしながら見られていて 死にほど恥ずかしかった。
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