第5分岐 2人目

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恵理香のお母さんに見られていたことは 黙っておこう そんな事を思いながらチャリを漕ぐ。 学校に着くとグランドは、朝練で賑わっていた。 体育館に入り、男子バスケ部の部室で 制服を着替える 体育館に入った瞬間、違和感を感じる なんだ…… この違和感… 服にあるほつれの様な… 些細な事なんだろうけど… 大きな違和感は、女バスと女バレがいない事 おれらからすれば体育館が使えていいのだが… 恵理香にせっかく来たんだし男バスに 混ざれば?と声かける。 複雑そうな顔しているが混ざって練習をする 男子は女子と違い、先生が熱心。 ゆえに練習がハード。 朝練だって言うのにウォーミングアップで 20分間のRUN&Step RUN&Stepとは… 20mダッシュをして、Stepを踏み、止まる これだけ たったこれだけなのに、やると ゲロが出そうなくらいしんどい。 恵理香は早々に離脱し 水分を取り、休む。 3対3をして負けたチームが残り 勝ったチームが抜ける。 最後まで残ったチームが体育館の掃除 無論、おれのチームは1抜け そんなこんなで予鈴が鳴り、 尊のファンが駆け寄って来た。 尊はタオルを受け取り、汗を拭く。 おれにも何人かファンがいるのだが… 恵理香と付き合い始めたから 「ごめん、オレ彼女できたから そのタオル受け取れない」 と言って恵理香のもとに駆け寄り 恵理香からタオルを貰い、汗を拭き スポーツドリンクを飲む。 今はこれだけで幸せだな 未来での記憶はもうない。 29歳までの間 どんな事件起きたか どんな自然災害が起きたか 誰と一緒にいたのかはわからない ただ自分がなんの仕事をしていたか 趣味や勉強の知識とかは覚えているのだか それ以外はさっぱり覚えていない。 代わりに未来日記という 日記だけが書き残されていた。 自分で書いたのに、読んでもピンとこないし 未来に関する記憶は、今でも信じがたいし 信じちゃいない
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