第3分岐 ifのための対価

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通夜のあと学校に電話をいれ 今日は休ませてもらった。 準備をして出かける 今日は咲世子が仕事で来れない。 おれ1人で行く。 告別式… 喪服を纏う人ばかり、当たり前だけど… そして、涙を流す人が多かった 若さもあっただろうけど みんなに嫌われるような人間ではなかった まあ、それはおれが一番知っているけどな そして告別式が始まった 恵理香のお母さんとお父さんに呼ばれ 親族の席に座らされた 場違いにも、ほどがあるぞ! 3人の坊さんが来て お経が始まる 坊さん多いな… お経の中、焼香をしていく そして お経が終わり、 親族の椅子が退けられ 中央に棺を移動される 蓋が開けられ、中から 白装束の格好の恵理香がでてきた 最後のお別れの花を飾る 全員が号泣しながら飾っていく。 おれは近づけないでいる。 お母さんが恵理香の顔に手を添え 声を出し泣く。 お父さんは拳を握りしめ、 涙を我慢している ゆっくり、ゆっくり 花で棺桶が飾られていく。 恵理香のお姉さんに 「新くん、これ最後のお花… 飾ってあげて… きっと恵理香も待ってるし 喜んでくれる」 最後の花を渡される。 そして背中をポンっと押される 恵理香の前に立ち、昨日の病院での姿を思い出す。 目をしっかり瞑り、胸の前で手を組み しっかりと化粧をしてもらっていた。 「き、きれい……だよ… えり…… な…なん……で? バカヤロウ……」 足から崩れ、抑えていた感情が爆発し 涙がとめどなく流れた 「嫌味の一つでも言って… 笑顔で送ってやろと思ってたのに…… なに一つ出てこねーよ… えりとの思い出は…… 楽しい事や… 笑ってる事が…… うぅ…うわあぁあぁぁ!」 言い終わるまでに感情のピークを迎える 思いだしても、思いだしても 嫌な思い出なんてない その姿みて周りもまた声を出し泣く。
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