第3分岐 ifのための対価

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「すべてを… 捨てる…… それで恵理香を救えるなら」 バカなことだって 最低なことだって わかってる… でも 恵理香だけは失うわけにはいかない。 あの時、誓ったんだ 命に代えても恵理香は守るって 「口ならなんとでも言えるよ すべてを破棄してからまたおいで それまでifのことは 誰にも言ってはいけないよ これはぼくのLINE。全てが終わったら LINEしてくれ 期限は1週間。 それを超えると記憶は消え、 ifにはいけないよ」 そう言ってLINEのI.D.渡してきた それを受け取り、 「待て!一つ、聞きたい事がある ルール7の死に方は決めれるのか? 決めれるなら… オレはifに行ったらこっちには戻らない その時の死に方を極自然な病死にすることは できるのか?」 妻達を傷つけてまで 戻ってくる勇気なんてない。 それにこっち戻っても、恵理香はいない 今度こそ、恵理香を守りたい。 「できないことはない。 とだけ言っておこう その辺の話はすべてを捨ててからにしよう じゃあ、連絡を待ってる」 そう言って淳一は消えたいった。 妻にどう言って、別れを切り出すか 傷つけない方法を必死で考えた。 そんな方法なんてないのに……
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