第3分岐 ifのための対価

26/33
前へ
/171ページ
次へ
次はおれのオフェンス 夏奈が腰を落とし、低い体勢をとる 大人気ないが 「その体勢だとシュートに反応できないぞ」 そのままシュートをうつ 夏奈が振り向いたと 同時におれは走る。入るわけないからな そのままジャンプして片手でボールをキャッチ そしてリングに叩きつける。 ダンクですね。 「おれの勝ち」 地面に着地して夏奈に笑って言う その時だった… 夏奈が走りだして、飛びつきキスをされた 気を抜きすぎた そのまま押し倒される形でこけた。 「先生が先にずるしたんだからね」 と顔を赤らめ言う。 体を起こし、迎え合わせに座る。 おれは夏奈の髪に触れ 肩に手を置き、夏奈を引き寄せる。 顔の距離が近いな、と思っていると 夏奈は目を閉じた なんか、事が思い通りに進み過ぎて怖い… それでも、夏奈の頭の後ろに手を回し 唇と唇を重ねた。 ゆっくり、ゆっくり 夏奈の唇を味わうように キスをした。 もう、後戻りはできない。 唇を離し 「なぁ、おれずるしてなくない?」 ちょっとムードを壊して、言った 夏奈は 「出来たと思ったのに カッコ良くバク転されたら、 そりゃ見惚れます! その隙にボールを奪うのはずるい」 また顔を赤くしてハニカム。 カッコイイって照れるな… そのままアタマをなで 「アンクルブレイクにはビックリした どこで覚えた?」 夏奈はまだおれの上に乗っている 「YouTubeで見た。できそうだったから 何回も見て、今日やってみたけど できてた?」 恐れ入った。 見て真似するか… 末恐ろし子だよ…まったく
/171ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加