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そして3人は下流へと向かって歩いた。 すると、小さな村に辿り着いた。 「少し休憩して行こうぜ」猿がそう提案すると、 「そうだな。先はまだ長い」と桃太郎は茶店を見つけて中へ入った。 「お客さん、困りますよ。動物は外でお願いします」と主人が慌てて飛んできた。 「何だと?おいら達はな、鬼を退治しに行くんだぜ。お前達の暮らしを救ってやろうって言うのによ、その扱いは何だよ!」猿は頭に来て言い返した。 「ええ?あの鬼を?」主人は驚いた。 そして「それは申し訳ありません。さあどうぞ、こちらへ。テラスまでご案内します」とかしこまって店の中を抜けた。 「テラス?なんか洒落てるねえ」と猿は急にご機嫌だ。 そして裏庭に、長椅子と下にござが敷いてあった。 桃太郎は長椅子に、猿と犬はござの上に座った。 「テラスと言うのは部屋から突き出た空間でして、日が差し込み、それはもう快適ですよ」と主人は自慢げに笑って、くず餅を差し出した。 「へえ、わあー。日差しが暖かいなあ…って!おい!やっぱり外じゃねえか!」猿は唸って、ござを掻きむしった。
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