神子は世界の中心点

16/16
前へ
/16ページ
次へ
神子であるユリシア・ルピナスを失った王国は、その後数ヶ月で滅びを迎えた。 幸いにも、一般の市民は早い段階で国を見限ったので、前より生活を苦しくした者はいたものの、飢饉による死者は出なかった。 対して、ユリシアを迎えた皇国は栄華を極めた。 神子を娶ったルピスも、生涯ユリシア1人を愛し多くの子宝に恵まれた。 皇族の血筋は、真に神の血を引く一族になった。 大事な神子を奪われる事になった神も、たまにルピスに嫌がらせを仕掛けながらも愛しい末裔達を永く見守り続けた。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

84人が本棚に入れています
本棚に追加