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「私の進めた政策は、既に軌道に乗っています。万が一、神の加護というものがあったとしても、この国はやっていけます!」
公爵令嬢は自信満々に決別を口にした。
それが貴方達の答えならば、私が気にする必要はもうありはしない。
「そう、ならさようなら。愚かな人間達……でも、安心して。私は貴方達の不敬に対し、罰は望まない。けれど、この国への加護の一切は失われるでしょう」
その言葉を最後にユリシアは光に包まれ、その場から姿を消した。
「ま、待ちなさい!! 逃げるのっ!!?」
公爵令嬢がそう叫ぶも、その声に答えるものは誰もいなかった。
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