三章

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その日の昼休み。僕が与謝野達がご飯を食べている所に混ざると、一人の男子が目を丸くした。 「今日は舞の所に行かないのか?」 「あ……うん」 本当は行こうとした。けど、足が動かなかった。 「おい当麻、そんなに足開くと見えるぞ」 「! そっか」 与謝野が僕に注意する。なんて窮屈なんだろう。そよぐ風が脚にかかるのも、気持ちが悪い。 「ちょっとトイレ」 ご飯を食べ終わった僕がトイレに行って教室に戻ろうとすると、恐れていた人に鉢合わせる。梨未ちゃんと……舞だ。
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