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「僕と、別れて欲しい」
土曜の15時。
23歳の冬。
いつもと変わらず、お気に入りのカフェで、彼と待ち合わせ。
夕ご飯、何にしようか。
このまま今日は彼の家に泊まりに行こうかな。
そんな、いつもと変わらない土曜日だと思ってた。
「え……嘘、だよね……」
「……結子(ゆいこ)ごめん」
「……っ」
下を向いて話す陽太(ようた)。
いつも、私の目を見て話す彼が、目を合わせようとしない。
彼が、本気なのがわかってしまう。
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